カテゴリ:【連載】 タビテツ( 40 )

【タビテツ6号】12号車:日本の名湯シリーズ VII 鹿教湯(かけゆ)温泉三水館

豪華食材が全くない宿、、、

  アメニティーにこだわりますか?
  霜降り牛肉を食べたいですか?
  タオル使い放題に感激しますか?


答えが「YES」なら三水館(さんすいかん)は向いていません。でもここは、関東近県でもっとも上質で美味しい宿といくつかの雑誌で読んだことがありました。この宿には板前やシェフがおらず、ご主人とその奥さんが野菜、米、醤油、味噌に至るまで無添加で、半製品を使わない宿なのです。

今の時期のメインは“葱鍋”とのこと。実はこの宿、季節ごとの鍋が名物で、春・夏は山菜たっぷりの“草鍋”、秋はきのこたっぷりの“雑きのこ鍋”が食べられます。前菜に続きメインが登場しますが、鰹と昆布のだしを張った鍋で、これでもかというほど、ドカーンと盛られた白髪葱と豚肉、そして豆腐が出てきます。味は文句なし!量の割りにローカロリーなのも、帰国中は外食が続く身にとっては有難い食事です。

朝食も夕食同様、やさしい味付けの料理が並びます。見た目は地味だけれど出来合いの惣菜やレトルトなんてものは一切ありません。三水館は地味なものに滋味のある宿なのでした。

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鹿教湯 三水館
電話番号: 0268-44-2731
住所: 長野県上田市西内1866-2
www.sansuikan.info



【超私的評価 ★★☆
★☆☆...まぁ、悪くないかな。
★★☆...かなりいいじゃない! また来たい!
★★★...もう最高!! これは日本有数のレベルですよ!!

【こんな人におススメ!】
無添加、手作りの地産地消に興味がある人。
特に山菜シーズンの“草鍋”は絶品だとか。次回は是非春に行ってみたいです。

【こんな人は行ってはダメ!】
料理に豪華食材を求める人。
源泉掛け流しにこだわる人(温泉は循環です)。
by amnetnewyork | 2014-12-19 15:31 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)

【タビテツ6号】4号車: 日本の名湯シリーズ VI 星のや京都

多くの雑誌や番組で『星のや京都』は取り上げられていた・・・。
星のやブランドを掲げている以上、きっといい宿に違いはないけれども、オープンしたての宿はスタッフも慣れていないことが多く、些細なことでも『ウン万円も払ったのにこの手際の悪さは・・・』ということになりかねないので、払った分の元をしっかり取りたい貧乏性の私としては、しばらく経ってからということで、ここへの宿泊は3年間温存していました(貯金が目標額に達しなかったというのが本当の理由であります・・・)。

京都駅からタクシーで25分、嵐山の渡月橋脇にある桟橋から "Hoshinoya Experience" は始まります。ここから宿泊者専用の船で保津川(桂川)を上り、宿へ送迎してくれるのが星のや京都のハイライト。その船は想像以上に風流で、約10分ほどで旅館に到着。渡月橋からは遊歩道程度の道しかなく、車では行けないそう。そのため、聞こえるのは川のせせらぎ、保津峡下りを楽しむ修学旅行生の歓声、そして対岸を行くトロッコ列車の汽笛のみ!

予約したのは『月橋』という客室。ここには9タイプの客室があって、月橋は最上級のグレード。クラッシックな和室と、ベットのある洋室があるコーナータイプの部屋で、3年間も温存していたこともあり、『えぇぃ、思い切って』と月橋をクリックしてしまいました。外国人にも快適に座れるよう畳に直置きの特注ソファーがある和室、書斎、ベットルーム等全て "Hozugawa View"!! 客室玄関の引き戸は無節の檜で、その滑らかな感触からして違います。ベットルームの床材は木目の美しい栗材、壁のアクセントには京唐紙が使われており、そこに保津川の絶景が加わる。言葉がありません。

食事は、旅館のダイニングで愉しむもよし、提携している嵐山吉兆本店に行くもよし、簡単にルームサービスで済ませるもよし。これは泊食分離の星のやならではです。

朝食は和食または洋食で、全てルームサービス。今回頼んだ『朝鍋朝食』はたっぷりの京野菜と嵯峨野の名店『森嘉』の豆腐が入る絶品。季節にもよりますが、5月は新緑眩しく和室の窓を全開にして頂きました。食事を終えたらなんと2時間も経っている。これこそ日本一の朝食です!

とにかく、全てにおいて最高の宿。唯一の欠点を挙げるとすれば温泉がないことくらいでしょうか。でも『京都に行くなら絶対に星のやへ』とも言えません。なぜなら、京都には『俵屋』があります。星のや以上の評判『俵屋』にいつか泊まってみたい・・・。


【超私的評価 ★★★
★☆☆...まぁ、悪くないかな。
★★☆...かなりいいじゃない! また来たい!
★★★...もう最高!! これは日本有数のレベルですよ!!

【こんな人におススメ!】
訪日外国人と一緒に!ここは日本文化のテーマパークです。
連泊して ”まったり” したい人 - 京文化体験プログラムや食事の選択など、お客を飽きさせません。

【こんな人は行ってはダメ!】
温泉がないとダメな人。
旅館でテレビを見たい人。
by amnetnewyork | 2014-04-11 09:30 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)

【タビテツ5号】 7号車: 日本の名湯シリーズ IV 会津東山温泉向瀧

会津若松市街からバスでわずか10分! まさに奥座敷といった場所に会津東山温泉があります。開湯は1300年前、江戸時代には上山(山形)、湯野浜(山形)と並び、奥羽三楽境 に数えられた名湯です。

今回ご紹介するのは温泉街を流れる湯川のほとり、山に抱かれるように建つ向瀧です。

まるでタイムスリップしたように、明治初期から昭和10年までに建てられた木造建築が4棟。その全てが登録有形文化財です。しかも登録番号が1号~4号という、文化財登録制度を象徴する建物なんです!(現在全国で8331号まで登録あり)

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さすがに文化財だけあって造りは素晴らしい! 会津桐の格天井に書院造りのはなれ、棟全体が数奇屋博物館といった趣で廊下を歩くだけで楽しい!! ここの居心地の良さは古さと共にある清潔感で、とにかく清掃が行き届いており、部屋から風呂までぴっかぴか。館内に3箇所あるお風呂は源泉掛け流し(加水なし)なのですが、聞くと毎日換水(チェックアウト時後、風呂の湯を全部抜き取り、清掃して新たにお湯を張ること。通常、換水は週一の宿が多い)とのこと。

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料理も調味料に至るまで化学調味料を使用しておらず、飾りっけのない郷土料理一本勝負! 脇役の野菜から漬物まで抜かりはありません。最近の旅館は創作料理、アイディア料理が多く、それはそれでいいのですが、向瀧のような料理の方向性がはっきりしている宿は貴重です。

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高級旅館ではないので殿様気分に浸れる宿ではありませんが、一万円台で上質な宿といえばここでしょう!!


【超私的評価 ★★☆
★☆☆...まぁ、悪くないかな。
★★☆...かなりいいじゃない! また来たい!
★★★...もう最高!! これは日本有数のレベルですよ!!

【こんな人におススメ!】
建築に興味のある人。
泉質(源泉)にこだわる人。
1万円台で高いコストパフォーマンスを探している人。
東京から近すぎず、遠すぎず、旅行した感のある温泉地を探している人。
(東北新幹線郡山からローカル線で、東京から片道約3時間)

【こんな人は行ってはダメ!】
名物料理は "鯉の甘煮"
『あの魚臭さと骨っぽさが苦手』、という人にもトライして欲しい味ですが、それでもダメ、という人は行ってはいけません。露天風呂がないので、『温泉といえば露天でしょ』、という人にも不向きな宿です。

次回は遂に ★★★ 登場!?
by amnetnewyork | 2013-07-18 11:00 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)

【タビテツ5号】 4号車: 日本の名湯シリーズIII --- 野沢温泉住吉屋

立ち上がる湯煙、石畳の坂道、そして木造3階建ての宿...

今回ご紹介するのは長野県野沢温泉【住吉屋】です。

野沢いえばスキー場 - 日本でのスキー発祥の地でもあります。
そしてこの住吉屋はその温泉街の中心部、『麻釜』(おがま)の目の前にあります。

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客室はいたってシンプル
本館は木造3階建てですが、古民家のような古い梁が出ているわけでも、
鄙びているわけでもなく、ごくごく普通
ただ普通といっても独特の "品" があります。
高価な調度品は有りませんが、随所に絵が飾られ、野山の花が生けられています。
隅々まで掃除が行き届いた清潔感も有りますし、接客もシンプルですが、
笑顔と顔に "品" があります。

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宿には源泉が敷地内にあり、鮮度は抜群!
でもスパがあるわけでも、カフェがあるわけでもありません。
そもそも宿には売店もなく、露天風呂も男女交代制が一つあるだけ。
で、何をするか? 答えは『浴衣で湯めぐりを楽しむ!』です。

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湯めぐりは野沢の最大の特徴。
温泉街には13もの共同浴場があり、どこも無料。
野沢は住吉屋同様、大きな風呂や売店を持たない宿が多く、温泉街が非常に充実しています。
浴衣に下駄を履き、数軒の共同湯をはしごしたり、お土産を物色したりして、
疲れたら部屋に戻って一休み・・・なんてことが普通に出来ます。

また夕食後に共同湯へ行けば、地元の人との交流も楽しめます。
なにしろどこも無料ですから、自宅に風呂があっても共同湯を利用する人が多いそうです。
毎日温泉とは、なんという贅沢!
まさに温泉気分を存分に味わえる、お薦め宿です!!


e0161692_26578.jpg 信州野沢温泉 村のホテル住吉屋
  〒389-2502 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8713
 Tel :0269-85-2005
 Fax :0269-85-2501
 http://sumiyosiya.co.jp/


【超私的評価 ★★☆
★☆☆...まぁ、悪くないかな。
★★☆...かなりいいじゃない! また来たい!
★★★...もう最高!! これは日本有数のレベルですよ!!


【こんな人におススメ!】
至れり尽くせりのサービスはないけれど、上質な空気感、清潔感を求める人には最高の宿。郷土の味を楽しめる『取り回し鉢』(お惣菜が入った皿)も美味です。

【こんな人は行ってはダメ!】
無料ドリンクやアメニティーの充実度を宿の評価基準にしている人はダメ。館内には何もないので、お篭り派にも向いていません。殿様気分を味わいたい人も行かないほうがよいでしょう。
by amnetnewyork | 2013-04-15 04:15 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)

【タビテツ5号】 1号車: 日本の名湯シリーズII 乳頭温泉鶴の湯

前号から少し間が開きましたが、日本の名湯シリーズ第2弾!!

今回は群馬県から、秋田県へ一気に北上。東北、いや日本が誇る名湯、乳頭温泉鶴の湯をご紹介しましょう。この旅館は、様々なランキングで常にトップに上がる為、既にご存知の方も多いのではないでしょうか。その人気の秘密について『乳白色の露天風呂なのでは?』という人も多いのでしょうが、個人的にはそうではないと思っています。結論を先に言ってしまいますが、ここの最大の魅力は『秘湯のテーマパーク』です!

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テーマパークというと何だか作られた感がしますが、この鶴の湯は昔からあったままを、現代人のニーズに合わせて変化させた空間。そのホンモノ感が素晴らしいの一言に尽きます。ここは乳頭温泉郷の中でも、1軒だけ県道を外れた林道の行き止まりにあるのですが、最後の数百メートルだけ未舗装。恐らく、敢えて砂利道にしてあるのでしょうが、これが 秘湯に来た! 感をかき立ててくれます。駐車場に車を止めて少し進むと、右手には水車、正面には関所を思わせる門、その奥には茅葺屋根の『本陣』が連なり、更に奥には湯小屋が見えます。まさに江戸時代にタイムスリップしたかのよう。

圧倒的に人気の高い『本陣』はハリボテなどではなく、2代目秋田藩主、佐竹義隆公が湯治に訪れた際に、警護の者が詰めたと伝わる建物。それが宿泊施設として泊まれるのです!! しかも客室内部は昔の雰囲気を保ちながら、シャワートイレと洗面、温泉を引いた暖房まで入って冬でもポカポカ

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一息ついたら、浴衣に着替えて温泉へ! 名物の混浴露天風呂の他に、ここには男女別の内湯が5つもあるので、1泊で全て入るには一刻も早くどこかに入らないといけません (レストランのバイキングと一緒で、貧乏性はここでも抜けません・・・笑。) 鶴の湯は混んでいて・・・とのコメントをよく見かけますが、それは日帰り入浴の話。宿泊すれば混んでいるということはありませんし、混浴といっても脱衣所も入り口も男女別ですから、女性でも入りやすいお風呂でしょう。泉質は書かずもがな、です。

本陣』は1泊2食9500円。お金で買えない価値がある、プライスレス、とはこういうことを言うのでしょう! ちなみに、鶴の湯で使えるのは VISA だけですが・・・。


乳頭温泉郷 鶴の湯
秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
電話番号: 0187-46-2139
http://www.tsurunoyu.com/

【超私的評価 ★★★
★☆☆...まぁ、悪くないかな。
★★☆...かなりいいじゃない! また来たい!
★★★...もう最高!! これは日本有数のレベルですよ!!


【こんな人におススメ!】
自然と温泉と静けさを楽しみたい人。秘湯に行きたい全ての人に!
混浴の露天風呂は、法師と同じ足元湧出泉です。
本陣は僅か5部屋しかありません。ご予約はお早めに!
(本陣以外にも2号館、3号館、新本陣、東本陣があります)。

【こんな人は行ってはダメ!】
送迎時に挨拶がない、とか、部屋まで荷物を持って欲しいというサービスを求める人。
それから、あの宿では夜食におにぎりが出た、とか、
無料でジュースやアイスが・・・という人も行ってはいけません。
by amnetnewyork | 2013-01-21 09:55 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)

【タビテツ4号】 3号車: 日本の名湯シリーズ開始!

4年前に成田空港駅からスタートしたこの“タビテツ” はその後北海道へ、そこから南下し前号で沖縄まで到達しました。これまでは鉄道を中心に、沿線の駅弁や温泉を連載してきましたが、ルートから外れてご紹介出来なかったお勧めのスポットがまだまだあります。今号からは暫く “日本の名湯” と銘打って、全国各地の温泉をご紹介しましょう。
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第一回目は群馬県の【法師温泉・長寿館】です。50代以上の方なら、『国鉄のフルムーンのポスターになった宿』といえば、『あぁ、あの混浴内風呂の...』、とピンとくるはず!その他、数々のテレビや雑誌に紹介されているので風呂の写真を見れば『あぁ、あそこね』、と思うかもしれません。
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ここの魅力はなんといっても建物と内風呂【法師乃湯】。本館と別館が登録文化財に指定されており、天井に黒く太い梁が見えるなど、風情満点。1泊2食で¥15000~と手頃のため、ここを取るのは至難の業です。でも他の建物も重厚な日本建築で、間取りも広く建材もよく、風格十分!
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そして、そして、【法師乃湯】は文句なしの気持ちよさ。湯船には玉石が敷き詰められていて、湯はその間から沸く足元湧出泉です。湯だけではなく、静けさもたまらない魅力で、1時間、2時間はあっという間!
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東京から2時間で到着する秘湯は、温泉ファンが支持するアツイ1軒です!!


【超私的評価 ★★☆
★☆☆...まぁ、悪くないかな。
★★☆...かなりいいじゃない! また来たい!
★★★...もう最高!! これは日本有数のレベルですよ!!

【こんな人におススメ!】
泉質にこだわる人、木造浴舎が好きな人、快適な秘湯への旅を趣味にしている人は間違いなく気に入ります。

【こんな人は行ってはダメ!】
温泉ファンの中でも『露天風呂がないと』という人、混浴が苦手な人は向いていない。また旅の1番の目的は料理! という人も違う宿へ行きましょう。
by amnetnewyork | 2012-08-18 03:26 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)

【タビテツ4号】 1号車: 日本一の日本一

さて、3年前にスタートしたこのタビテツも日本を一周し、ついに沖縄までやってきました。沖縄は唯一JR (鉄道) がない県。でも 沖縄都市モノレール があります。

沖縄には昔から鉄道がなかったわけではありません。戦前までは全長48キロの県営鉄道が走っていましたが、沖縄地上戦で全て復旧できない程に壊滅し、長い間バス王国となっていました。それから58年の歳月を経て沖縄都市モノレール、通称 "ゆいレール" は開業しました。

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(ゆいレール車両)


始発駅は【那覇空港駅】。空港ターミナルと駅は直結ですぐ乗れますが、その前に記念撮影をお忘れなく。そう、ここは日本最西端の駅であります。、那覇空港駅を出発すると次は【赤嶺駅】、ここは日本最南端の駅です。

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(赤嶺駅最南端の碑)


さらに3駅ほど行くと【壺川駅】。ここは日本最南端の駅弁販売駅で、当然途中下車。ちょい降りばかりで中々忙しい...。駅弁の名は "海人(うみんちゅう)がつくる壺川駅前弁当" 。何だか日本一の駅も、この駅弁のネーミングもかなり無理があるような気がしないでもありません(苦笑)...。

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(海人がつくる壺川駅前弁当)


でも、この "ゆいレール"、空港から国際通りを経て終点【首里駅】まで、渋滞知らずの全線高架線です。高層ビルがない那覇市内を見下ろせ、景色も抜群! また、首里城正殿や玉陵への入場が割引になるレールパスも発売されています。那覇へお越しこしの際には是非どうぞ。


沖縄都市モノレール
愛称: ゆいレール
路線: 跨座式モノレール
区間: 那覇空港~首里 (12.9キロ)
所要: 30分

by amnetnewyork | 2012-01-16 11:14 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)

【タビテツ 3号】11号車: 浦島太郎列車!?

今回は九州新幹線の全線開通に合わせて、鹿児島中央~指宿(いぶすき)間にデビューした特急列車をご紹介します。

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海沿いの絶景ルートを走る『指宿のたまて箱』。
車両はJR九州の列車を数多く担当する水戸岡鋭治さんのデザインで、ローカル線用ディーゼルカー・キハ40系を大改造した列車です。

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名前の由来は、指宿付近に伝わる浦島太郎伝説。乗車の際には玉手箱の煙に見立てた白いミストが噴出すという演出も!

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華やかなソファー席、海を臨む1人掛けの座席、子供向けのキッズチェアーベビーサークルなどさまざまな趣向に凝った車両となりました。

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海側が白、山側が黒に塗り分けられたこんな面白い列車で、"砂湯"で知られた鹿児島の奥座敷、指宿温泉までは50分です。

指宿から、日本最南端の"西大山駅"までは3駅の距離。薩摩富士で知られる車窓からの"開聞岳"もまた絶景です。


つづく。

【列車案内】 指宿のたまて箱
列車ガイド: http://www.jrkyushu.co.jp
運行区間: 鹿児島中央駅⇔指宿 (全席指定席)

by amnetnewyork | 2011-11-14 20:36 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)

【タビテツ 3号】9号車: 絶景の山岳鉄道

日本三景、日本三名泉、日本三名城、等々日本には色々な"三大"がありますが、鉄道にも三大車窓があります。北海道の根室本線新内駅付近(注・新内は昭和41年廃止、現在は落合駅付近)、長野県の篠ノ井線姨捨駅付近、そして今回ご紹介する熊本県の肥薩(ひさつ)線矢岳駅付近です。

3ヶ所いずれも絶景で甲乙付け難いのですが、肥薩線は観光列車(定期) が走っている点で楽しみが一層増す路線といえるでしょう。

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<<人吉駅入線の列車>>


明治42年開業の肥薩線、人吉~吉松間はいくつもの山を越えるので『山線』と呼ばれています。その愛称通りループやスイッチバックを繰り返し、山の中をグングン登って行きます。絶景ポイントは矢岳第一トンネルと第二トンネルの間に位置。

雄大な韓国(からくに)岳を主峰とする霧島連山、その裾野に横たわるえびの盆地、静かに流れる川内川が眼下に...(あまりの絶景にため息)。晴れた日には桜島や薩摩富士の異名を持つ開聞(かいもん)岳がその頂を覗かせることもあります。

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<<矢岳第二の手前で撮影>>


これから秋にかけての早朝には雲海が見え、また十五夜には月夜を走る観月列車、元旦には初日の出列車が運行されたりと、サービス満点の路線です。通常、観光列車は【いさぶろう号】、【しんぺい号】として毎日運転されており、女性車掌のアナウンスによる観光案内や、見所で徐行したりとオススメの列車です。("いさぶろう" は開業時の逓信大臣・山縣伊三郎、"しんぺい" は当時の鉄道院総裁・後藤新平に由来しています。)

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<<人吉で1泊し、早起きしないと乗れない時間帯なので観光客はゼロ。
観光客はおろか、乗客は1人だけでした...。>>


また、肥薩線は気候も温暖でローカル線のため、レトロな鉄道施設も健在。築100年の木造駅舎蒸気機関車(静態保存)、鉄橋やトンネルも全て開業当時から活躍しており、"丸ごと鉄道遺産"のような路線です。

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<<嘉例川駅-日本最古の現役駅舎>>


ここまで来ればもうすぐ薩摩、『かごんまにもおじゃったもんせ~!!』(鹿児島にもおいでくださいませ~)


つづく。


※肥薩線・・・肥後(熊本)と薩摩(鹿児島)を結ぶ線。

by amnetnewyork | 2011-09-29 16:40 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)

【タビテツ 3号】8号車: "さくら" は西へ、南へ

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1年ぶりに降り立つ博多駅は全面的に建て替えられ、"JR博多シティー"という名に生まれ変わっていました。

新駅ビルは地下3階、地上10階建てで、延べ床面積20万㎡は旧ビルの6倍以上、商圏は九州、山口方面だけでなくアジア方面もターゲット...と壮大です。



e0161692_11431265.jpg福岡の地は韓国のほうが東京よりも近く、アジアの近隣諸国からの誘客が盛んに行われています。特に冬はゴルフ目当ての韓国人が、温暖な九州へ多く押し寄せるようで、JRでは九州新幹線をゴールデンコースに育てる気運も高いそう。駅の案内表示と車内放送も英語に続き、ハングル、中国語、と続きます。

今回の開業区間は博多~新八代間130キロで、2004年に先行開業している新八代~鹿児島中央間をと合わせた288.9キロが全線開通しました。
これにより、青森~鹿児島まで列島2千キロが新幹線でつながったことになります。


九州新幹線を走る列車は"さくら"、"みずほ"、"つばめ" の3タイプ。
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"さくら" "みずほ" は "のぞみ" をベースにしたN700系といわれる新型車両で、
関西から直通運転します。山陽新幹線には "ひかり" にグリーン車が連結されて
いなかったため、ジャパンレールパスグリーン車保持者には使い勝手が悪い区間でしたが、
"さくら"には 『シンクロナイズドコンフォートシート』を配したグリーン車が登場!
優雅な旅が楽しめます。
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※"みずほ" " さくら" は同車両。
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グリーン車
花唐草模様のシートと、佐賀の鍋島段通がモチーフのカーペット。
さりげない和のテイストがいたるところに...。



東シナ海の沿岸を単線の急カーブと急勾配で3時間40分かかった熊本~鹿児島間は、
いまやたったの40分! 全体の70%がトンネルで、駅弁を食べる時間も景色を楽しむ車窓も
失われてしまったような気がしますが、新幹線の開通により内外から観光客が増え、
地元経済が潤うことはいいことです。九州は温泉天国ですし、食べ物も旨い!!
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次回は新八代で新幹線を降り、九州一の絶景ローカル線に乗り換えます。
オススメ駅弁もまってま~す!!




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by amnetnewyork | 2011-08-29 22:32 | 【連載】 タビテツ | Comments(0)


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